「許せないもの」を手放したいあなたへの一言
「あのときの怒り」を持ったまま苦しむ人へ
こんにちは、こまちです。
わたしの中で、9年間、許せないものがありました。
同じように「許せないもの」がある方のこころが、今日から少しでも軽くなったら嬉しいです。
わたしには、姉がひとりいます。
姉は、働いても仕事をすぐ辞めてしまう為、実家にお金も入れずにゴロゴロと悠々自適に住んでいました。
そして、おばあちゃんや母に、ご飯や生活用品、車まで買ってもらい、遊びに行っていました。
そんな姉は、ホストにお金を使いすぎて、ホストが直接実家までお金を取り立てにきました。
おばあちゃんが代わりに払っていたのを、後になって聞きました。
その後、以前ご紹介したように、姉は実家を出ていきました。
人への「恩」というもの
姉は、お財布だけ持って出て行った後、一度だけ平日の昼間に実家に帰ったそうです。
おばあちゃんは買った車を姉名義にしてあげていたので、姉は新たにキーを作成し、必要なものを集めて乗り去ったそうです。
出ていくときに、姉はおばあちゃんに言ったそうです。
「こんな家、二度と帰ってくるか」
「わたしが死んでも、帰って来ないんかい?」
「帰って来ない!!!」
おばあちゃんが亡くなった時、父親が姉に連絡をして、姉は病院に来ました。
脈が少なっていくおばあちゃんに向かって、母が姉に「お世話になったのに感謝もしないで!おばあちゃんに謝りなさい」と言いました。
「えーっと、スミマセンでしたぁー」
あれほど棒読みの謝罪は、わたしの人生では他にありません。
親族が集まって、最後におばあちゃんを布で拭く時間がありました。
そこに姉は遅れてきました。
その時点で腹が立っていたのですが、姉は汚いものを触るように拭いているのを見て、本当に頭にきました。
今でも思い出すと怒りが出ます。
おばあちゃんのお葬式で、姉は従妹に嬉しそうに次の言葉を言っていました。
「今はうるさいことも言われないし、すごい楽しく暮らしてるよ」
「許せない」の中にあるあなたの価値観を大切に
怒り、許せないものを、手放して楽になりたい方がいると思います。
それでも手放せず、苦しんでいる方。
いまのあなたが手放せないなら、手放さなくていいかもしれません。
だけど、「許せない自分」を、許してあげてください。
表面的な話、耳障りのいい話をしたいわけではなく、本気でそういう自分を受け入れ、許してください。
「それでも、許せない」
そう思うほどの経験を、あなたはしました。
だから、怒りがあるのは、とても自然なことです。
だから、無理に許そうとしなくていいんです。
わたしは、人はそんな強くないなと思います。
自分の中で大事にしているものがあるほど、譲れないものがあっていいと思います。
誰の、どんなことも許せるほど、わたしは器が広くありません。
だけどわたしは、人は、強いとも思います。
あなたは、許せない自分を許すことができる人です。
その強さを持っています。
その怒りは、あなたが大事にしているものです。
大切にしてきたものだし、これからもしていくものです。
わたしは、人の恩を大事に生きます。
当たり前と思って、人生に「ありがとう」がなくなったら、なんて悲しい人生だろうと考えています。
わたしの人生にはたくさんのありがとうがあったし、これからもたくさんの感謝がある人生にしていきます。
あなたのその許せないものの中に、あなたの人生における価値観がある。
どうか、それを大事にしてください。
そしたら、きっと少し手放しています。
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